新規事業、新商品・新サービス開発のアイデア集③

近年、新規事業の立ち上げは多くの企業で命題となっていますが、消費者のニーズやライフサイクルの多様化により、「新規事業のアイデアがない」「どんな商品やサービスが求められているのか分からない」というお悩みをよく耳にします。

SEEDATAではこれまで、独自に定義した先進的な消費者たち(=トライブ)の調査をもとに、企業の新規事業の支援を行ってきましたが、当記事では、トライブレポートの紹介記事で紹介した新規事業や新商品・新サービス開発に役立つアイデアのみを抜粋して掲載・更新していきます。

新規事業アイデアをお探しの方はまずこちらの記事をご覧いただき、興味のあるトライブレポートの詳細につきましてはinfo@seedata.jpかこちらまでお気軽にお問合せください。

新規事業、新商品・新サービス開発のアイデア集①はコチラ

新規事業、新商品・新サービス開発のアイデア集②はコチラ


サブスクリプションサービス、新規事業アイデア企画のヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介32】サブスクリプションサービス、新規事業アイデア企画のヒント(ソロテーマパーカー)

そもそも、「おひとりさま」という言葉が流行ったように、ひとりで何かを楽しむという行為は昔からありましたが、ひとりで楽しむものといえばカラオケ、焼き肉などがメインでした。

また、女性なら、キャラクターなどの熱烈なファンが高じて一人でテーマパークへ行く人は昔から存在しましたが、基本的に2人以上で行って楽しむのが当たり前だったテーマパークに、男性が一人で行くというのは、おひとりさまの未来を表していると考えました。

ソロテーマパーカーから見えてきた、サブスクリプションにした場合の超重要なビジネスリスクは、使い放題サービスにすると3年くらいを境に急にパークに行かなくなるということです。

ソロテーマパーカーのように勝手にマニアックな点に目を向けて続けてくれる人もいますが、そんな人ばかりではありません。前述したように、使い放題にしてもワンデーのときと同じ商売をしていると、飽きが加速して急にいなくなってしまうのです。

サブスクリプションサービスに移行にするときは、都度売りとは変わってくることを十分考えて離脱マネージメントを設計しましょう。


食事系サービス、新規事業開発アイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介31】食事系サービス、新規事業開発アイデアのヒントちょい足し族

近年、分野を問わず、メーカー側が想定していない使用法を生活者が発明し、それをメーカー側も取り入れるという事例が増えています。とくに食においては、個々人のこだわりや、マニュアルから外れた美味しい食べ方などが世の中に数多く存在します。

そしてSNSなどの登場により、提供者の想定した使い方、消費のされ方にプラスアルファを付け加える生活者は今後ますます可視化されていくことが予想されます。

ちょい足し族の調査から得られたキー・トレンドとして、まだブームにはなっていませんが、今後確実にくることが予想されるのが「ちょい足し」から「ちょい引き」というトレンドです。

すでに完成されている食品に対しては「味が濃過ぎるので薄めたい」、もしくは自分でちょい足しすることで「味の引き算」をしたいというインサイトがありました。

ちょい足しすることで味をプラスするだけでなく自分好みにちょい引きできる、そんな調味料の開発が求められているといえるでしょう。


AIファースト時代のサービス開発、新規事業開発アイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介30】AIファースト時代のサービス開発、新規事業開発アイデアのヒント(botter)

botterのトライブとしての価値観は「同じ作業を人が2回以上繰り返すのは悪いことである」という非常に先進的なものです。

そもそもbotとは、インターネット上であらかじめ設定された内容に従い自動的に動くプログラムの一種です。

日々、膨大な情報が生まれるweb上では、botが活躍する場面は多く、Googleのような検索エンジンではbot があちこちのホームページを毎日巡回して情報収集を行っています。

もっとも身近なbotとしては、Twitter上に存在する、全自動で動いているアカウントが挙げられます。例として、設定された時間になると、設定された通りのことをツイートするbotや、特定の情報源を参照することで、自動でその内容をツイートするbotなどが挙げられます。

botterから洞察できるビジネスチャンスは、botのようなサービスを今後大きくしていくためには、非エンジニア、一般家庭など、一般の中にbotの恩恵を入れていかなければならないということです。それができなければこれ以上は広がっていくことはないでしょう。

このときにbotterから分かる一番重要なインサイトは「2度同じことを繰り返したくない」ということです。

この価値観を持っているかどうかは非常に重要で、一般の人たちに対してこの価値観を伝えるコミュニケーションをしていくことで、「これはムダな作業だから簡単にbotでやってしまおう」という形に移行していくでしょう。

朝活系・新規事業、サービス開発アイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介29】朝活系・新規事業、サービス開発アイデアのヒント(朝活族)

朝活族は初めて新規事業に取り組む人や、新商品開発の部署に来たばかりという人にとくにオススメのトライブです。何故なら朝の時間は夜の時間に比べ、実はまだまださまざまなニーズがあるからです。

今まで朝の時間の過ごし方といえば、寝て起きて、ご飯を食べ、準備をして、会社や学校に行くだけでした。一方、夜の時間は、エンタメ、飲食、トレーニング、勉強、休息など既にさまざまなニーズとそれにこたえるサービスが存在します。

つまり、朝に着目することで、意外と人の関心を引きやすいサービスや商品を生み出すことができるといえるでしょう。

朝活族の調査から分かったキー・トレンドは、既にほかのジャンルでもかなり出ていますが「リセット欲求の増加」です。

現代は情報過多で、あまり仲良くない人も含めて人的ネットワークが多く、仕事、勉強などのストレスも多く、都市生活を送る人にとってはあまり生きやすい世の中ではありません。

そのため、これまではガムやお酒、飲料、タバコ、睡眠などでリセットしていましたが、それでは足りなくなってきて、「体験を通じてリセットしたい」という欲求が現れているのが大きなトレンドです。

F1層向け新規事業・商品・サービス開発、アイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介28】F1層向け新規事業・商品・サービス開発のヒント(WLB女子)

トライブ

WLB女子は仕事を頑張り、社会的にも認められながら、生活者としては私生活も充実させたいと考えており、いわゆるバリキャリともキラキラ女子といわれている人たちとも異なります。いつものトライブのように先進的というより、マジョリティに近い存在といえるでしょう。

しかし、いわゆるF1層といわれている人たち、とくにOLの人たちに向けた商品やサービスを考える際に、彼女たちのライフスタイルを調査することは欠かせません。

WLB女子から見えてきたインサイトの中で、もっとも中心に見据えなればいけないのは、彼女たちはひとりになれる時間が想像以上にないということです。

独身だから時間は自由になると思われがちですが、実家暮らしであれば家族がいるし、同棲していればパートナーがいる、オフィスにいれば同僚や上司がいる、彼女たちが本当にひとりきりになれる時間や空間というのは意外とありません。

女性が本当に人の目を気にしないでいられる時間は、お風呂やトイレといった限られた遮断された空間だけになっているため、「ひとりになれる空間でどうリラックスさせるか」ということをデザインすることに大きなチャンスがあります。

女性の社会進出が今より進んでいけば、今後さらに、これらの一人時間のリラックスをサポートしてくれるようなプロダクトやサービスが必要とされてくるでしょう。

コミュニティ系サービス、新規事業開発アイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介27】コミュニティ系サービス、新規事業開発アイデアのヒント(カリスマレビュアー)

レビューと一言でいっても不動産、映画、商品、グルメなどさまざまなジャンルがありますが、とくにグルメ系などでは顕著な傾向として、ヘビーユーザーがライトユーザーに影響を与えているという現象がみられます。

ヒベーユーザーとして熱心にレビューを書き続け、他のユーザーの間で評価されるようになったのが「カリスマレビュアー」です。彼らは膨大な質量の文章を書き続けて他ユーザーから信頼を得て、それをモチベーションにさらなるレビューを書き、評価され…というサイクルを繰り返しています。

彼らの中には、小説家顔負けの独特な文体を手に入れた者や、インターネット外でも有識者と目されるようになった者も存在します。

このように、ユーザーがユーザー目線で口コミ、評論をして、多くの人に影響を与えることの未来や、レビューやヘビーユーザー活用の未来を洞察したのがカリスマレビュアーのレポート内容です。

とくにレビューサイトやCGMサイト、コミュニティを活用したインターネットサービスを作る際にはカリスマレビュアーは広く活用できるでしょう。

農業系サービス、新規事業開発のアイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介26】これからの農業系サービス、新規事業開発のヒント(アグテックサプライヤー)

トライブレポートの農業シリーズ第1弾である「ネオ農家」のレポートでは、従来の農家像から脱し、最新の農業機器を活用したりデータを駆使したりして農業生産を行う人たちを調査・分析しましたが、農業シリーズ第2弾「アグテックサプライヤー」では、先進的な農業技術の提供を行う人たちの調査・分析を行い技術提供者の目線で見た農業の未来の兆しや、これからの農業×テクノロジーなど、新たなイノベーションの方向性について洞察したレポートになります。

調査して出てきた農業業界の大きなキー・トレンドとしては「テクノジーを起点とした雇用の増加」があげられます。

たとえば、これまで田植えはアルバイトやご近所で協力して腰を曲げて行っていましたが、今後は田植え作業そのものより、機械を操作できる人のほうが重宝され、ラジコン操作のようなことや、プログラミングができたり、ドローンを飛ばせたりするテクノロジーに強い人のほうが求められていくでしょう。

プログラミング女子、職人系女子などにみる技術職への女性進出のヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介25】プログラミング女子、職人系女子などにみる技術職への女性進出のヒント(プロ女子)

「プロ女子」は、プログラミング言語などなんらかのスキルを得てエキスパートを目指す女性のトライブです。上記のような時代背景に加え、社会における女性の活躍が叫ばれる中で彼女たちは存在感を増し、専門職、プロフェッショナルの世界では、多くの関心が寄せられています。

たとえば左官職人の女性など、最近たまにテレビなどでも取り上げられていますが、一般的に男性が多いといわれている技能的な職業についている女性がプロ女子(プロフェッショナル女子)の定義です。

SEEDATAではこれらのプロ女子の調査から、女性の社会進出の中でも職人的なジャンルへの進出を促進している要因と、今後この条件をそなえた職業は進出が進んだり裾野が広がるだろうという分析を行いました。

ひとつは独学ができるということです。ただし、インプットするだけではもはや学習ではありません。アウトプットできることを前提とし、失敗を繰り返してチャレンジできることが重要です。

これは今の学びの中でも重要といわれていることですが、独自にスキルを積み重ねられるジャンルのものは、女性や外国人の方にも広がっていきやすいといえるでしょう。


働き方改革系サービス、リモートワーク系サービス開発のアイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介24】働き方改革系サービス、リモートワーク系サービス開発アイデアのヒント(ネオノマド)

ノートパソコンなどのデジタルデバイスを用い、カフェや図書館などで仕事をする「ノマドワーカー」と、都心以外にも居住地(おもに田舎)を持ち、継続して二地点の反復的な滞在を行う「デュアルライフ」。 この2つの要素を合わせたともいえる概念が「ネオノマド」です。

彼らは都会と地方に2か所以上の居住地を持ち、場所を選ばずどこでも仕事をし、さらにその仕事自体も複数持っています。たとえば平日は都会で会社員として勤め、休日は地方で町おこしや地方住民との協働を行うといった形で、単一の場所や仕事から解放された形で生活を行っています。

地方活性化ビジネスや週末起業など、ワークスタイルの多様化が話題になっていますが、 このネオノマドはその最先端といえるでしょう。全体数は少ないものの、既に存在し、増えつつある彼らネオノマドに密着することで、 近未来にありうる多様な働き方とそれに伴う行動様式や消費形態への知見が得られるでしょう。

マッチング・シェア系サービス開発のアイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介23】マッチング・シェア系サービス開発・新規事業アイデアのヒント(シャリオ(捨離男))

シャリオは断捨離やミニマリストよりもさらに先をいく概念を持ち、購入はするけど同時に廃棄もする、さらに循環をさせるような動きをとっています。

これまで、どちらかといえば男性はコレクターが多いという印象がありましたが、捨てる男性は今後も増えていくはずなので、彼らがモノを買う基準、捨てる基準、あるいは手元に残すモノの基準などを知ることは、現代人に向けた商品開発に大いに役立つことでしょう。

まず、シャリオの調査でみえてきた重要なポイントは、彼らはモノを購入する時よりも、捨てたり、売ったり、買った後の廃棄のプロセスのほうが大事という価値観を持っているという点で、捨てることにもはや喜びを感じているともいえます。

これはSEEDATAが調査したフューチャーショッパーにみられる「購入もするが返品する」という考え方にも似ています。単にモノを購入しない、または仕方なく捨ててすっきりするというような人たちよりも、購入しつつ廃棄や売却もするという人がこれから生み出していくであろう循環サイクルに着目しました。


【この記事の監修者】

宮井弘之。SEEDATA代表。


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