【4/17更新】アフター(orウイズ)コロナ時代のヒントになるニュースクリップ5選

この連載ではコロナウイルスの影響による現在の情勢とアフターコロナを見据え、これまで生活者調査をおこなってきたSEEDATAが、生活者の価値観や行動の変化や、これらを反映した新商品・サービスなどのニュースを5選紹介し、解説していきます。

①自産自消趣味の増加

引用:https://twitter.com/andy_ca09

記事のように、他人との接触の少ない庭(ベランダ)などを活用し、自身で生産して自身で消費をすることを求める『自産自消』の行動が今後増えていくと予測します。

現にTwitterなどでは自宅内でできる農業など、宅内で完結できる遊びや趣味が増加傾向にあります。

背景としては、家から出られないことプラス、家の中で仕事と生活が一体している状況の中で、生活者はストレス解消や息抜きできる趣味を求め始めていると考えられます。

自産自消行動は今後ますます増えていくでしょう。

 

②Home as a Office、家庭内セルフサブスクリプション

引用:https://twitter.com/morio_yoshida/status/1249629519155040256

引用:https://twitter.com/mt_aud/status/1248455088617611265

自宅のオフィス化による家庭内セルフサブスクリプションという行動は、オフィスコンビニに慣れていた人が、お菓子を買いだめすることで自宅内にオフィスコンビニと同じ機能を自ら作り出しています。

震災以降、普段から少し多めに食材などを購入し繰り出しながら使い、使ったら買い足すことで常に一定量が家庭内に備蓄されるローリングストック法が一部で広がっていましたが、今後はこのローリングストック型の消費がさらに加速していくでしょう。

➂一次産業のD2C/直売を後押しする

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-00010002-agrinews-soci

これまで直売所は、農家にとって中間流通をはぶけて利益率高く経営できるというメリットがありましたが、コロナウイルス後の現在では、消費者にとっては、生産者の顔が見え一時供給者との距離感が近いことで、商品に対して衛生面も含めて安心して購入できることが、大きな価値として受け入れられているようです。

いわゆる地域共生も含め、地域の食糧自給を安定的にする先として、今後直売やD2Cが後押しされ、増加していくのではないでしょうか。

④料理・食材の選択幅の増加

引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-00010002-agrinews-soci

これまで、人と常にコミュニケーションを取ることが多い仕事や衛生管理の仕事をしている人は、上記以外にも、納豆やキムチ、ニンニクといった臭いの強い食品をはじめ、「選べる食品や食材がかなり制限されていた」という背景があります。

自宅での仕事が増加することで、次の打ち合わせや他の人のことを気にせず食べ物を選ぶことができます。このような生活者が増加する中で、食習慣の中で本来選ばれなかった食材が選択されるようになっていくのではないでしょうか。

⑤オンライン店舗で、ウィンドウショッピングと購買行動が可能に

                引用:https://mamekurashi.com/mamekurashikenkyujo/

バーチャルショッパー的行動も今後加速していくことが予測されます。

「まめくらし研究所」では、店舗を休業する代わりに、ホームページに貼られたURLからzoomアプリを利用し、店舗内の商品を見ることができます。営業時間中、店舗には店員がいて、オンラインで商品について質問したり、説明を受けることが可能です。

これまでファッション分野でのバーチャルショッピングは「行くのが面倒」という観点で選ばれていましたが、今後はお店に来店できない人向けに、店員とのコミュニケーションや商品との接点を提供することが価値となり、増加していくでしょう。

まとめ

今回ご紹介した中で、①自産自消費趣味の増加と、②Home as a Office、家庭内セルフサブスクリプションは、これらの変化からもう少し大きなトレンドとして、社会変化を捉えることができるのではないかと考えています。

生活者の活動圏内の変化としては以前から、仕事と生活をどう一体化させるか、または仕事と生活を分けてそれぞれの時間をどう有意義にするかということが、ワークライフグラデーションやワークライフバランスという言葉で提唱されていました。

今回のコロナウイルスの影響により、「職住近接」から、さらに「職住遊隣接」となり、「自宅周辺の狭域圏内で生活、仕事、趣味活動のすべてができるライフスタイルへの変化も視野に入れるべきではないか」いう大きなメガトレンドが見えてきます。

 

このようなメガトレンドをSEEDATAではレポーティングし、withコロナ/afterコロナ/withウィルス時代の社会変化として整理しています。

今回ご紹介した内容は、要素要素としてはみなさんもご存じだったかもしれませんが、それらを群として捉えて考えた際、さらに大きな変化が見えてくることを意識し、われわれはメガトレンド洞察のレポートを作成しています。

 

アフターコロナの観点で考えると、今年の検討範囲は大きくふたつです。

ひとつは、これまでSEEDATAが作成してきたトライブリストの中で、コロナによって加速するものを分析していく予定です。

たとえば、eスポーツなどはまさに家庭内での趣味の増加により広がっていくことが予測されるため、トライブ「eスポシューマー」的価値観の広がりが、コロナによってさらに加速する可能性を調査していきます。

ふたつめは、コロナの影響によって先進的な行動をし始める生活者も当然出現するため、SEEDATAでは新たなトライブを調査するべく、生活者へのインタビューに3月から動きだしています。

 

今回ご紹介したコロナクリップのまとめは、コロナウイルスの影響により、ひとりひとりの生活者行動の変化や新しく登場した商品・サービスをサマリーし、50~100ほどにまとめたものの一部です。

コロナの影響により現在はSEEDATAもリモートでの活動となっているため、リサーチもインタビューもオンラインでおこなうことが可能です。

業界別ごとにクイックに調べることはもちろん、簡単なレポートから本格的なビジネスモデル、商品開発に影響するカスタムレポートまで幅広く対応していますので、タイトルに「アフターコロナ時代のリサーチについて」と記載の上、daisuke.gouma@seedata.jpまで、お気軽にお問い合わせください。

郷間大資
Written by
郷間大資(Gouma)
チーフアナリスト