【5/26更新】アフター(orウイズ)コロナ時代のヒントになるニュースクリップ5選

この連載ではコロナウイルスの影響による現在の情勢とアフターコロナを見据え、これまで生活者調査をおこなってきたSEEDATAが、生活者の価値観や行動の変化や、これらを反映した新商品・サービスなどのニュース5選を紹介し、解説していきます。

当連載では毎週、以下のテーマごとにお届けしていきます。

購買・所有/美容・ファッション/健康・医療/娯楽・エンタメ/仕事・働き方/IT・メディア・コンテンツ/家事・家族/人間関係・コミュニティ/飲食/学習・教育/居住・暮らし方/金融・保険/移動/地域・社会活動

アフターコロナでは以上の14カテゴリがメインの変化になっていくため、このテーマに即していくことで、ほぼ全ての生活者起点での社会変化をとらえることが可能であると考えています。

 

今回は、「仕事・働き方」にまつわる生活者の行動変化を切り口に、withコロナにおけるリモートワークでの生活者の行動変化をご紹介します。

まず、今回のテーマに着目した理由として、以下のような事例をご紹介します。

アメリカ・サンフランシスコを拠点とするTwitter社は12日、ロックダウン解除後も、希望する従業員はずっと自宅勤務にすると発表した。

同社はアメリカで新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた3月から、従業員を自宅勤務にしている。

リモートワークでも業務がうまくいっていることから今回の結論に至った、と自社ブログで説明した。

「この数カ月で、自宅勤務でうまくいくことが証明されました。そのため、自宅勤務が可能な立場と状況の従業員は、望むのであれば今後永久に自宅勤務にしたいと思います」

 

<出典>Twitter社、希望する社員は永久に自宅勤務「リモートワークがうまくいくことが証明された」

https://www.huffingtonpost.jp/entry/twitter-let-employees-work-from-home-forever_jp_5ebb3de5c5b6b58e4cc98582

[サンフランシスコ 21日 ロイター] – 米フェイスブック<FB.O>のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は21日、新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(封鎖)が緩和された後も在宅勤務を認め、制度化する方針を明らかにした。

 

<出典>米フェイスブック、在宅勤務を制度化へ 将来的に半数見込む

https://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20200522047.html

現在シリコンバレーを中心に、afterコロナ以降でもリモートワークを推奨する動きがあります。今後も在宅勤務が定着していくであろう社会において、生活者の仕事・働き方に対する価値観の変化を現時点から見据えることで、新たに生まれるであろうニーズを掴むヒントをご紹介していきたいと思います。

①通勤・勤務に対する気持ち切り替えのセルフマネジメント

<出典>https://twitter.com/yaginome/status/1261208950810132481?s=21

<出典>https://mobile.twitter.com/kya7mail/status/1260146617052565506

ご紹介するのは新幹線の動画を流して疑似通勤をしたり、クライアント用の服と作業用の服に着替えるなどして、自分なりに仕事スイッチを入れている生活者の事例です。

在宅勤務が余儀なくされている今、リモートワーカーたちは、従来の「オフィスに通勤する」というオンオフのトリガーを、自分で強制的に作る必要に迫られています。

そこで、たとえば、仕事時間にかける香りやBGMなど、スイッチングサポートに関するサービスや商品の需要が高まっていくと考えられます。

また、これまで大企業などの社員にとって、「このオフィスで働いている」ということそのものがある種のアイデンティティとなっていましたが、今後リモートワークが広がり、オフィスが縮小していくことで、この考え方も変化していかざるを得ません。

オフィスという空間なしに、社員はどのように会社とのつながりを感じ、会社ごとのカルチャーを形成していくか、ここに取り組むことがビジネスチャンスとなっていくでしょう。

たとえば、SEEDATAがすでに実施している社内向けの取り組みのひとつが「社内ラジオ」です。毎週社員がひとりゲストとして登場し、パーソナリティがゲストへインタビューし、おすすめの曲を紹介して、社員ひとりひとりのパーソナリティを掘り下げていきます。

リモートで社内カルチャーを共有するための取り組みは、今後ますます重要になっていくでしょう。

②自宅オフィスに対するセルフリノベート欲

 なぜあれだけ嫌々していた在宅勤務に慣れたのか。それは、机や椅子を導入して自宅の環境をしっかりと整備したからだ。結果、自分好みの作業場、“俺の城”が完成した。もう会社には戻れない。<中略>

買ったのはL字デスクと回転椅子だ。出費は合計で3万円程度。一人で組み立て、もともと段ボールの上に置いていたキーボードや趣味の民族楽器、生放送用の機材などを好きに配置して趣味全開のデスクを作り上げた。

この空間だけで、簡単なバンド演奏やYouTubeでの生放送、ちょっとした動画撮影まで一歩も動かずできてしまう。机の下にも楽器を忍ばせており、仕事の合間に演奏できるようになっている。もちろん記事執筆をはじめ記者としての仕事もサボらずやっている。

 

<出典>「在宅勤務楽しい、ずっと家にいたい」 あれだけ出社したがっていた若手社員が手のひらを返した理由

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2004/17/news139.html

<参照記事>

マネーツリー社員はこうしてフルリモートワークを実現中!クリエイティブな自宅オフィスをご紹介

https://moneytree.jp/blog/meetthemoneytrees-whf/

理想の状態から逆算したら、ガムテープでデスクをすっきりできた

https://note.com/yriica/n/n671f33a15bef

これまでのオフィスは画一的で平等であることが重視されてきましたが、自宅オフィスは個人の趣味や嗜好を自由にプラスすることができるため、オフィス以上に快適で、自分にあった働き方を実現している生活者が増えています。

オフィス用品は会社から支給されるものではなく、自分で取り揃えるものとなった今、

これまでは端末を自由に選べることをBring Your Own Device:BYODと呼ばれていましたが、これからは、Brin your Own Workspace:BYOWとなるでしょう。

③働く場所にとらわれないデュアルライフの加速

高価格帯の不動産売買を手掛けるリスト サザビーズ インターナショナル リアルティ(横浜市)の福島麦・銀座オフィス支店長は「千葉県の物件の人気が急に高くなった。南房総の海沿いエリアで中古住宅を探す顧客が急増しており、2月前半の2週間と比べると、4月前半は同エリアの問い合わせ数が3.9倍になった」と驚く。一番人気は南房総市で、富津市や館山市、勝浦市、いすみ市の物件にも照会が多いという。

物件に求められる条件は主に3つ。「オーシャンビュー」「広い敷地」「安定した再販価格」だ。千葉県は2019年に猛威を振るった台風15号や19号で被災した。地域によっては暴風雨の爪痕がなお残っている。新型コロナが拡大する以前は、「南房総エリアの中古物件への問い合わせは皆無だった」(福島支店長)という。

<出典>「コロナ疎開」、首都圏の中古住宅に問い合わせ急増

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58725550R00C20A5000000?n_cid=SNSTW005&s=4

<参照記事>

OYO Hotels Japan、テレワーク応援プラン 「Work from Hotel」発売

https://www.kankokeizai.com/oyo-hotels-japan%E3%80%81%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3-%E3%80%8Cwork-hotel%E3%80%8D%E7%99%BA%E5%A3%B2/

星野リゾートが考える3密回避の旅、最高水準コロナ対策宣言

https://hotelbank.jp/hoshinoresort-infection-prevention/

ご紹介している記事にあるように、現在、千葉の沿岸部にセカンドハウスとして中古物件購入のニーズが高まっています。

また、ホテルのテレワーク応援プランなど、購入まではいかずとも、1週間~1か月など中期間のリゾート地への滞在も注目を集めており、今後は「住む」と「旅」の中間のような中期間の滞在も着目されていくと考えられます。

<出典>https://mobile.twitter.com/snakajima/status/1262583919221735425

これまでなかなか進まなかったテレワークですが、コロナによりオフィスに行かずとも問題なく仕事ができることが証明されたため、コロナ以降もテレワークを進める人はさらに増加していくでしょう。

④企業は体調管理よりもメンタル管理による労働生産性の維持が重要に

新型コロナウイルス感染症の拡大で在宅勤務が進む中、約6割の企業で「仕事上でのストレスを抱える従業員が増えた」という調査結果が明らかになった。働き方が変化する中、従業員同士のコミュニケーションやメンタルケアが課題となりつつあることが浮き彫りとなった。

<出典>テレワーク拡大も6割が「従業員のストレス増加」企業はメンタルケアが課題

https://www.businessinsider.jp/post-212307

 

AIとの会話は、CBT(認知療法・認知行動療法)やACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー:認知行動療法もしくは臨床行動分析)に基づいた簡易のカウンセリングやコーチング、雑談などを行うことができる。「何に悩んでいるか言葉にしにくい」、「なんかモヤモヤする」といったときでも、悩みを引き出す質問をAIから投げかける。チャットでの会話はAIと本人だけしか見ていないので、安心して悩みを吐き出しやすくなる。

<出典>在宅勤務中のチームのメンタル状況をAIで把握 リモートオフィスSaaS「emol work」リリース

https://saleszine.jp/news/detail/1492

SEEDATAでは昨年、実際クライアントワークとして、メンタルヘルスを維持することにより生産性の向上に取り組みました。事例のemol workはチャットですが、やはりテレワークであっても「人同士の会話が重要」ということが分かっています。

<出典>https://twitter.com/rinatie/status/1260080277268738048?s=21

社会人だけでなく、大学でも新一年生が「自分は本当に入学したのか?」という実体のなさを感じています。それに対し筑波大学付属高校では、Zoomでカウンセラーに相談できる取り組みがスタートしています。

メンタル管理のための産業医やオンラインコーチングという分野は、今後さらに重要視されていくでしょう。

⑤オフラインよりも営業 / 社内コミュニケーションが進化・効率化

zooomeは、名前、ふりがな、会社名・役職・SNSアカウント・フリーテキスト(最大100文字)のテキスト情報、および好みの背景色や文字色を自由に選べるバーチャル背景名刺作成ツール。

<出典>オンライン会議のバーチャル背景名刺を無料で作成、「zooome」で実現

https://www.bcnretail.com/market/detail/20200513_173014.html

これまでオフラインでは名刺交換が必須でしたが、オンライン名刺の登場で画面上で顔と名前を同時に見ることが可能となり、コミュニケーションのコストが下がったという事例です。

SEEDATA調査では、テレカンの背景にアイスブレイクツールとして絵画やファッション、ギターやトレーニング機材、応援しているスポーツチームの情報などを設定することで、初対面でも人となりを共有でき、その結果取引が生まれた事例もあります。

<出典>https://twitter.com/anzaioden/status/1260764261795553287?s=20

また、オンラインでは発言しにくい人も、画面上であれば活発に発言するという事例もあり、オンラインに慣れ親しんだミレニアル世代には広く受け入れられています。

最後にSEEDATAの最新事例として、以下のようなワークショップをオンラインに移行したテックキャンプ型アプローチもおこなっています。興味を持たれた方はmeikou.ou@seedata.jpまでお気軽にご連絡ください。

王銘浩
Written by
王銘浩(Ou Meikou)
ビジネスデザイナー