物流/ロジスティクス関連の新規事業アイデアを考えるうえでの3つのポイント

SEEDATAではこれまでさまざまなジャンルの新規事業支援を行ってきましたが、物流で新規事業を考えるのは筋がよいといえるでしょう。

物流における新規事業アイデアを考えるうえで着眼すべきキーワードは①シェア②人口知能③ロボティクスの3つです。

以下、ひとつずつ事例を交えて解説していきます。

①シェア

物流ベンチャー/新規事業にヒントをもたらしてくれるのはハコベルとuberEatsです。

ハコベル

ハコベルは赤帽が提供する運送マッチングサービスで、荷主と運送会社をオンラインで直接繋げることで中間マージンをカットし無駄を省き、より「安く」より「早く」より「安心」して配送案件を依頼できる仕組みを開発しました。

赤帽の配達員は個人でモノを運んでいますが、そこにシェアエコノミーの仕組みを入れることにより、空いている時間に何か運んでもらえるというマッチングプラットフォームです。

uberEats

ウーバーイーツは、今まで出前する人を雇わなければいけなかった物流を、シェアリングエコノミーという形で解決した物流のひとつです。

最近では、レンタルサイクルを使用してuberEatsを配達する人も登場し、何も持たず、誰からも雇われることなく、プラットフォーム上でマイクロ起業することが可能になったといえるでしょう。

また、オフィスに何かを運んでいた会社がどこかと合弁して新たなもの届けるという場合はジョイント型の物流になります。

②人工知能

倉庫版のairbnbとして空きのある倉庫をairbnbのように貸し借りすることが可能になりました。

また、寺田倉庫では「誰でも自分だけの倉庫を持てる」のコンセプトのもと、個人の荷物をボックス単位で預かる「MINIKURA」(ミニクラ)というサービスを展開。月額200円から、ボックスに入れた荷物を預けることが可能です。取り出したい場合もWebから申し込みひとつで、自宅や目的の住所までお届けしてくれるだけではなく、ボックス内の荷物を写真撮影し、Web上で確認できるというサービスも話題を呼んでいます。

倉庫のairbnbには2種類あり、ひとつは個人の空いているガレージをシェアエコノミーのように貸すというパターン、もうひとつは本業で倉庫を貸している会社が空いている倉庫を貸すというパターンです。

後者は人口知能のビッグデータがなければ最適化はできないため、本質はITビジネスであり、倉庫の空きをP2P(Peer to Peer)のような形で貸すことができます。

ロジスティクスの保管まわりにはまだまだ非効率な部分もあるため、ビックデータやIOTを組み合わせることで、さらにスムーズにモノを届けることが可能になっていくでしょう。

③ロボティクス

Amazonロボティクス

https://boxil.jp/beyond/a4595/)

従来は人間が倉庫内を移動して商品を集めていましたが、Amazon Roboticsの導入により、可動式の商品保管棚が移動することで、労働負荷を軽減、さらに 人的なミスや事故をなくすことを実現しました。

現在物流センターでは人手不足が著しく、ロボットを活用した自動化に強い注目が集まっています。

物流ベンチャーは数多く存在しますが、GROUND(グラウンド)が提供するButler(バトラー)は、可動式の商品棚を持ち上げて動かすことができる無人搬送ロボットです。

GROUND(グラウンド)

301 Moved Permanently

可動式の商品棚を使うことで、平棚よりも高い保管効率を実現しました。出庫時はButler

が可動式の商品棚を作業ステーションまで搬送し、到着した商品を作業員がステーションに置くことでピッキング完了となります。

これまでは人間が倉庫内を歩き回ってピッキングを行ってきましたが、商品棚のほうが倉庫内を動くことで、商品の入庫から出庫までの時間短縮と効率化を図っています。

ニトリホールディングスではグループのホームロジスティクスが、西日本通販発送センター(大阪府茨木市)で自動搬送ロボットシステムButler(バトラー)を稼働させました。また、大和ハウス工業では、Butlerを扱うGROUND(グラウンド)に出資し、自社のDPL(ダイワハウスプロジェクトロジスティクス)市川への導入を予定しています。

ただ、さらに頭を柔軟にして考えていただきたいのが、たとえばスシローにも物流ビジネスのヒントがあるということです。これまでは職人が作った寿司を人間が運んでいましたが、その手間をなくしているのがスシローなどのデリバーシステムです。

つまり、物流のベンチャーを考える場合は、コンシューマー(=最終消費者)に届けるまでに誰が介在して、どのように運んでいるのかを考えていけば、もっとロボットの力で省略できるところはあるはずで、そこからアイデアを生み出すことが可能です。

こういった考え方をすると、たとえば倉庫の物流で磨きあげたものを飲食のオペレーションに活用することも可能になるでしょう。

このように、シェアエコノミーでほかの人にやってもらえないか、つまめるところはないか、また、そのときにロボットとデータを合わせるというパターンで、さまざまな物流のアイデアを考えることが可能になります。

物流新規事業のサービスデザインやアイデアを出したいという場合は、SEEDATAが考える役として一緒に伴走しますのでお問い合わせください。

もちろん、ユーザー目線でのロボット活用のあり方考えていくことは重要ですが、今後もすべてを自動化はできないため、どこで何をやるにも重要なのはどこで人を介在させるかという点です。自社でできる部分、他社と組めばできる部分、それが有人なのか無人なのかの掛け算でフレームワークを作ることが可能です。

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宮井 弘之
Written by
宮井 弘之(Miyai Hiroyuki)
SEEDATA 代表