新規事業、新商品・新サービス開発のアイデア集④

近年、新規事業の立ち上げは多くの企業で命題となっていますが、消費者のニーズやライフサイクルの多様化により、「新規事業のアイデアがない」「どんな商品やサービスが求められているのか分からない」というお悩みをよく耳にします。

SEEDATAではこれまで、独自に定義した先進的な消費者たち(=トライブ)の調査をもとに、企業の新規事業の支援を行ってきましたが、当記事では、トライブレポートの紹介記事で紹介した新規事業や新商品・新サービス開発に役立つアイデアのみを抜粋して掲載・更新していきます。

新規事業アイデアをお探しの方はまずこちらの記事をご覧いただき、興味のあるトライブレポートの詳細につきましてはinfo@seedata.jpかこちらまでお気軽にお問合せください。


新規事業、新商品・新サービス開発のアイデア集①はコチラ

新規事業、新商品・新サービス開発のアイデア集②はコチラ

新規事業、新商品・新サービス開発のアイデア集③はコチラ


ミレニアルズ・シェアエコノミー系新サービス開発のヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介40】ミレニアルズ・シェアエコノミー系新サービス開発のヒント(マイクロワーカー)

働く日数を”1日”から選べるスポットバイトで、勤務日を当日~1ヶ月以内に決めることができる働き方が、特に若者を中心に増加しています。スマホの普及により、予定を組んでいなくてもいつでも友達と会うことができ、どこでも動画や音楽を楽しむことができるようになり、若者の時間の使い方の選択肢は昔に比べて明らかに増え、時間の効率的活用方法をよく知っています。

「好きな時に」「好きなだけ」「いつでも」働くことのできるマイクロワーカーの考え方は、今後より注目されていくでしょう。

大学生に今顕著に現れているのは、バイトやマイクロワーカーだけの話ではなく、「あまり先の予定を入れたくない」という価値観です。つまり、いくらでも短期間に仕事や用事を入れることができるのに、「何故1カ月も先のシフトが決まっているのか」というのが彼らの義憤になり、これまでのような働き方の仕組みがそぐわなくなっているのです。

そのため、「固定バイトが嫌だ」という若者は増加しています。その一方で、SNSが発達して「気分が乗ったときにやりたい」というような人たちが出てきているのは興味深い点といえるでしょう。

今、アルバイトに人が集まらないのは「単純作業が嫌だから」と企業の人は勘違いしていますが、彼らは「単純作業をするタイミングが固定されていることが嫌」なのです。このことをシェアリングエコノミービジネスを担当する企業の担当者は理解しておきましょう。

プレミアム食系サービス・新規事業開発のヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介39】プレミアム食系サービス・新規事業開発のヒント(食リッチ)

今後の食の作り方のヒントは「機能疲労」というキーワードです。

つまり、「機能が多すぎると疲れる」ということはこれまで耐久財においてはよく言われていましたが、食事においても同様の現象が起きているのです。

過度に作りこまれたコースは食べ手側を疲れさせ、心も体もお腹いっぱいになりすぎてしまうため、あえて緩急をつけ、味に抜けた部分を作ったり、シンプルにする瞬間を作ることが必要です。消費者も食に機能疲労しつつあるので、そこを取り除くことを先端的な食リッチたちは求めているのです。

サーモン&トラウトの森枝さんも「全部が印象に残る料理は逆に疲れる」と話しているように、これは耐久財だけではなく、今後の食全体を食を考えていく際に重要なのではないでししょうか。

最近は作りこまれすぎた料理が増え、食べていて疲れてしまう料理が多いため、疲れない味付けや食べ方、「疲れない」といったコンセプトで料理や食品をデザインしていくことは大きなチャンスといえるでしょう。

クラウドファウンディングサイトを利用した新商品・サービス開発アイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介38】Makuakeなどのクラウドファウンディングサイトを利用した新商品・サービス開発アイデアのヒント(クラウドファウンダー)

SEEDATAの定義するクラウドファンダーとは、クラウドファンディングに積極的に投資する応援者たちのことで、このような行為をスポンサード行為と考えると、今までは多額な支援金が必要でしたが、クラウドファンダーは少額の投資をさまざまなプロジェクトに行なっているという点がポイントです。

また彼らの中には応援したいという気持ちよりも、先進的な商品を好み、リターンのプロダクトが欲しいために出資する人も存在します。クラウドファンダーに目を向けることで、メーカーから商品を購入しないC2Cの新しい消費体験を発見することができるはずです。

彼らにとって大事なのは、商品が届くことよりも、起案から応援が集まり、 商品がどのように作られ、どのような苦労を経て自分たちの手元に届くのか、というストーリーを感じられるかどうかなのです。価値を感じるのは商品そのものよりも、むしろ商品が届くまでのストー リーであり、また、手元に届くまでにどんな使い方ができるか考えるのが彼らにとっての楽しみともいえるでしょう。

ではそのストーリーをどのように作っていけばよいかというと、プロセス消費に着目し、完成の前段階で商品開発当初のコンセプトや、開発途中の商品が消費者に手元に届くまでの過程を公開することに価値が生まれていきます。

クラウドファンディングでより多くの資金を集めるためには、どのプロセスを伝えれば喜んでもらえるかを考えることで、ストーリーを作ることも可能です。

中食サービス・新商品開発のヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介37】中食サービス・新商品開発のヒント(ノンディッシャー)

かつて食器は食べ物の衛生状態を守り、かつそこに芸術をもたらして食事の舞台を作り上げる重要な存在でしたが、最近ではフライパンで作った食べ物を皿に移すことなくそのまま食べたり、コンビニで買った中食を袋のまま食べるという人びとが現れています。

SEEDATAでは彼らを「ノンディッシャー」と定義し、彼らが家庭の中でどのような生活行動を行っているかを調査しました。彼らの価値観を知ることで、そもそも食のパッケージの在り方を見直し、家の中で食べるものだからこその商品開発に活かせるはずです。

この調査から出てきた重要なキー・トレンドは、買ってきて自宅やオフィスなどの室内で食べる際に「匂いを基準にして食材を選ぶようになる」というものです。中食の容器だけでなく食材を温めたときの反応まで考えられればイノベーションが起きる可能性があるでしょう。

また、温めたときや食べる際だけではなく、捨てたあとの匂いに対する問題もあります。

日本は空調管理設備が充実したことで公共空間は無臭化し、室内も空気清浄機やエアコン、ルームミストやファブリックミストなどの効果もあって、食後の容器や生ゴミから発生する「違和感のある匂い」に対して、極度に敏感になっていると考えられます。

この「違和感のある匂い」をひとつの競争軸にすることで、開発者の方々にとってはおもしろい展開があるのではないでしょうか。

ハイティーン向けサービス・新規事業開発のヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介35】ハイティーン向けサービス・新規事業開発のヒント(SNOWガール)

加工アプリは今や顔を可愛く見せるだけでなく、風景をキレイに撮影するため、食べ物を美味しそうに撮るためなど、様々な場面で「盛る」ための支援をしてくれるアプリが普及してきています。ただ顔を可愛く加工するだけでなく、ネズミやクマなどを自分の顔にかぶせる加工ができるアプリの先駆けがSNOWです。

SEEDATAではミックスチャネラーの調査も行いましたが、感度の高いハイティーンを継続的に見ることで、それより上の世代がまだ気が付いていない新しい顧客体験の芽を見つけることができるため、定期的にティーンの調査を行っています。

長年ハイティーンを見続けていますが、近年メイクや化粧の概念が拡張してきていると感じています。

昔はリアルな自分の顏を化粧することがメイクの範囲でしたが、SNS上のもうひとりのバーチャルな自分に対して化粧をするということもメイクの一環になってきているのです。つまり加工はそういうものに対しての化粧道具であり、私は加工アプリではなく、拡張されたメイク道具だと捉えています。

以上のことから考えると、「SNSにおいては盛ってから投稿するのはマナー」というのは非常に理解できます。女性であれば「人前にスッピンでは出られない」と思っている人が現状は多いはずですが、そういった社会的な規範があることを考えれば、SNSに自分の顔写真を出すのに盛らないのは失敬でマナー違反ということになることも理解はできます。

メイク道具のアナロジーとして考えると、最低限の薄化粧からがっつりやりたい人までいることも理解可能です。

このように考えていくと、メイク道具の在り方もカメラの在り方もまだまだ変わってくるはずです。

住宅・建築・建材・工具業界向け新規事業開発アイデアのヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介34】住宅・建築・建材・工具業界向け新規事業開発アイデアのヒント(セルフリノベーター)

哲学実践型リノベーターのインタビューから分かった興味深い点は「この椅子が辿ってきた道のりは自分の人生に重なりあう」など、デザインや機能とは一見関係のない「ストーリー」で椅子や木を選んでいるということです。

古いということよりも、その木材や家具を人とみたてたときに、どういう人生を歩んできたものなのかという見せ方をすることで、十二分に中古品や傷ものもその人にとってはビンテージ化することができるのです。

今までビンテージは十把一絡げに、産地や保存方法など誰しも理解できる基準で、客観的に「これはビンテージ」と定められていましたが、彼らのような価値観が増えてくると、「その人にとってはビンテージになる」というものがどんどん出てくるため、これからは単に古いものもどんどん価値化できる、ここはひとつビジネスチャンスといえるでしょう。

C2C全盛時代のサービスや新規事業アイデア開発のヒント

■参照記事

【トライブレポート紹介33】C2C全盛時代のサービスや新規事業アイデア開発のヒント(オンラインフリマ)

フリマアプリが浸透して約4年。フリマアプリを活用するユーザーには「売れるという安心感による、消費意欲の増加」という大きな消費体験の変化がみられます。

彼らは購入した商品が想像とズレていたり、使わないと判断するとすぐに売却します。フリマアプリでの相場感を把握しているため、金額的に損することなく、 一通りの商品体験をすることができるのです。

さらに、商品を選択する段階から売る前提で購入し、最後まで使おうという気持ちがないことなども特徴です。

このような購買行動の変化が、消費体験を変容させていると考え、売ることを前提とした消費行動が導く未来に着目してリサーチを行いました。

フリマアプリの浸透により、もっとも世の中に表れている大きな変化は、買う時に売る時のことを考えるセリングファーストという未来です。

不動産や車といった高額耐久財は昔から中古市場が整備されていましたが、それが広がり、実に多くのものがセリングファーストになる社会が実際に訪れています。

また、フューチャーショッパーにも引き継がれている大きなトレンドですが、レンタルっぽく一回しか使わないものであってもフリマアプリで売れるから購入するという、買うと借りるの間、リセールとして、フリマアプリを使っている人たちも登場しています。


【この記事の監修者】

宮井弘之。SEEDATA代表。


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