2019.11.06 | DNVB

今更聞けないD2C①D2CとB2C、D2CとECの関係

これまでSEEDATAブログではD2C(DTC)、およびDNVB(Digitally Native Vertical Brand)について幾度もご紹介していますが、今回は「今更聞けない」ということで、すぐにD2Cについて知りたいという方に、あらためてD2Cの基本について解説します。

これまでのDNVB、D2Cに関する記事はコチラ。

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「DNVB」の記事一覧です。

D2CはB2Cと同じように取引形態を示す言葉

まず、昔からおなじみのBtoB(B2B)、BtoC(B2C)といった取引形態を示す言葉の類語としDtoC(D2C)は登場しました。

ちなみに、みなさんご存じだと思いますが、

B2B→Business-to-Business

B2C→Business-to-consumer

の略語です。
ほかにも最近では消費者が直接工場にオーダーメイドできるCtoF(Consumer-to-factory)や、D2Cを発展させたDNVB、DWC(Direct-with-consumer)なども登場しています。D2C、DNVBとは一体どんなもので、従来の取引形態と何が違うのかをみていきましょう。
B2BやB2Cということをあらためて考えると、「誰と誰の取引か」という取引形態を表しています。B2Bは企業間、B2Cは企業がコンシューマーに商品やサービスを提供しています。ここからビジネスという言葉が抜けてDirect-to-Consumer=D2Cになったわけですが、D2CもB2Cの一貫です。

つまり、B2CとD2Cはまったく異なるものではなく、取引形態としてBusiness-to-consumerなのです。

しかし、これまでのBusiness-to-consumer、とくに製造業の場合、間に流通や小売りが入っていたため、B2Cと言いつつも、取引形態自体はB2Bでした。それが、本当にダイレクトに消費者に商品を届けていることを表しているのが、Direct-to-Consumer=D2Cなのです。

B2Cの中でも厳密に「直接届けている」ということを取り出して「Direct-to-Consumer」と表現しているのです。つまり、D2Cとは狭義では、「流通業者などの他者を介さずに製造業が自分たちで直接商品を販売し・配送手配する業態」といえるでしょう。

D2CとECの違い

D2CはEC(ElectricCommerce)とほとんど同じと思っている人もいますが、厳密には異なるため、D2CとECの違いについてはこちらの記事を御覧ください。ECとD2CとDNVBの違いとは

この記事の補足として、D2CとECとの違いをさらに厳密にするのであれば、「製造業が自社で企画製造した商品を直接売る」という取引形態がD2Cの特徴です。

一方、自社で作ったものでも仕入れたものでも、インターネットを介して売っていればECです。言葉の中にはD2Cも含まれる場合がありますが、ダイレクトでないものも含んでいるのがECなのです。

つまり、B2B、B2C、D2C、ECあたりを厳密にすると、製造業というのは間に卸しや小売りを挟んでいるので、実はB2B2Cだったのです。それが直接consumerに売ることが可能になったため、D2Cと呼ばれるようになったという背景を押さえておきましょう。

さらに、D2CとECでは文脈が異なります。

EC業界はどちらかというと効率重視で中抜きの文脈でネットで販売を捉えていました。

一方D2Cは、考え方としてはブランドや顧客エクスペリエンスを大事にしようという観点からインターネットを活用しています。

もちろん、D2Cは以前ご紹介した「哲学のチャネル」などがあることも形式的な違いですが、そもそもの持つ「価値観が異なる」という意味でも、別の言葉で表現しているのです。

中間コストを削減していることは同じでも、ECは安さや効率性の文脈がメインでしたが、D2Cは中間業者がいない分付加価値を高め、よりよい商品を作ったり、直接つながってブランド体験を高めたりすることができることを重要視しています。

D2CはECをしている人からすればECの発展形であり、製造業をしている人からすれば直接販売の発展形という風に考えると分かりやすいかもしれません。

直接販売という言葉の具体的定義は、企業において消費者に対しておこなわれている販売の形式であり、通常の流通業者システムを介さず直接消費者に対して送付するということです。

D2Cも形式としてはほぼ直接販売といえるでしょう。

宮井 弘之
Written by
宮井 弘之(Miyai Hiroyuki)
SEEDATA 代表