2019.11.28 | DNVB

【DNVB事例⑲】不可能を可能にしたAir Co.の正体

http://www.aircompany.com/

今回ご紹介するAir Co.は、まだ商品自体の販売はスタートしていませんが、すでにInstagramに3000人近いフォロワーを持つウォッカのDNVBです。

以前の記事で、DNVBは製品ではなく哲学に紐づくものだと解説しました。

https://seedata.co.jp/blog/dnvb/1856/

つまり、まだ世に商品が存在しなくても、その哲学に共感してファンになってくれる人が集まれば、DNVBは成り立つのです。これをまさに証明しているのがAir Co.です。

Air Co.は、プロダクトが何であるかを発表する以前に「Almost impossible(ほぼ不可能)」というメッセージとともに「ほぼ不可能なことをやりとげる」と宣言していました。

では、一体どんな商品なのでしょうか?

それは「空気から作られたウォッカ」です。

Air Co.は、「CO2(二酸化炭素)排出量の増加による地球温暖化」という社会問題に着目しました。このCO2というネガティブな問題を、サイエンスを用いてポジティブに変換し、世界を変えていこうとしているのです。

彼らはCO2をお酒に変えるというほぼ不可能とも思える技術課題に挑戦し、そこから「空気と水と太陽のみで作られたウォッカ」という新たな商品を作りだすことに成功しました。

Air Co.の謎に包まれたInstagramでは、最初のほうの投稿では一切商品がでてこず、世界観のみを表現しています。このように少しずつ情報を小出しにして、ブランドの哲学だけで先に伝えることで、まず哲学に共感するユーザーを集め、そこから商品を開発することに成功している好事例といえるでしょう。

 

 

佐野拓海
Written by
佐野拓海(Sano Takumi)
アナリスト