【トライブレポート紹介18】コンテンツ配信サービスの新規事業アイデアのヒント(オンラインストリーマー)

はじめに~トライブレポートとは

SEEDATAは今後増えていくであろう考え方や行動を示している先進的な消費者グループ=「トライブ」を独自のリサーチによって発見、定義し、調査した結果をレポートにまとめています。

トライブ・リサーチから得られた知見を通じて、推進される企業のイノベーション活動を「トライブ・ドリブン・イノベーション」または「トライブ・マーケティング」と総称し、コンサルティング、支援を行っています。

トライブレポートの詳細と読み方については、こちらの記事をご一読いただければ幸いです。

トライブレポートの読み方

動画配信サービスの普及により、視聴スタイルに合わせたコンテンツが求められている

Hulu、Netflix、Amazonなど、過去数年間に数々の動画配信サービスが生まれ、ユーザーが見たい時にいつでも視聴できる動画配信サービスは、生活者の行動を大きく変えています。

海外では、動画の一気視聴を『ビンジウォッチ』と呼び、その視聴スタイルの中毒性が話題になるほどです。いつでも見られることが視聴スタイルを変化させたといえるでしょう。

今回はこのような動画配信サービスが与えた生活者への影響から視聴スタイルの未来を考えます。

オンラインストリーマーはSEEDATAのトライブレポートの中でもかなり活用されているレポートです。動画配信サービス自体2018年現在ではかなり当たり前になっていますが、レポート作成当時の2016年頃は日本においてはまだ黎明期で、今ほど一般的ではありませんでした。

動画配信サービスが普及する以前は、レンタルビデオ店で数巻ずつDVDを借りて続きを見るのが一般的でした。ところが、一気にダウンロードできるようになると、半日家にこもってシリーズを最後まで一気に見るという、ビンジウォッチ(一気視聴)という概念ができ、2013年にオックスフォードの英英辞典に載るほど浸透しています。

ビンジウォッチ以外にも動画配信サービスの普及により、さまざまな視聴方法が現れてきました。以下はSEEDATA独自のカテゴライズとなりますが、ご紹介します。

シンクロ視聴は、離れた場所にいるユーザーと同時に視聴をすること。ゲームの荒野行動などもそうですが、ゲームをデザインしていく際のユーザー体験の中心となってきています。たとえばオンラインのサバイバルゲームなども、遠くにいる誰かとチャットや通話をしながらバトルをしたり、同時に同じ動画を見ることで共感したり、意見を交わすという新しい現象が現れています。

コネクティド視聴は、家ではテレビやiPadで見て、出先ではiPhoneで続き見るなどコネクティドしている複数のデバイスで見るという方法です。たとえば、Netflixがさらに生活の中に溶け込むとどうなるかという未来予測の記事では、スマホやタブレットだけではなく、ドライヤーで髪を乾かしに行ったら鏡から続きが流れるなど、すべてのものがつながっていく未来が紹介されています。

シェアアカウントは、ひとつのアカウントを家族や友人、恋人とシェアすることを指します。シェアアカウントは親密さを表すひとつのシンボルでもあり、「Netflixのアカウントを共有しているといい関係になれる」という人や、アメリカでは恋人と自宅でNetflixを見ながらデートすることを表す「Netflix&Chill」という言葉もあるほどです。

SEEDATAの定義するオンラインストリーマーは、オンラインで動画を見ることが生活の中心にあるという価値観を持ち、アプローチは以下の3つです。

ビンジウォッチャーは、何かしら見たいコンテンツがあり、動画配信サービスを選択する際の判断基準が、そのサービスで好きなコンテンツが視聴することができるかどうかという人。

ポータブルウォッチャーはテレビ以外にもスマホやタブレット、PCなど複数のデバイスで動画配信サービスを利用しているユーザー。

ネットオリエンティッドは動画視聴のみならず、買い物はAmazon、音楽はApple Musicとすべてネット上で行う人。彼らは実際に会って一緒に音楽を聞くより、シンクロ視聴で聞く方が楽しいという感覚を持ち、オンラインでできることをとても活用しています。

このように、動画配信サービスの普及により、人びとのライフスタイルの中での動画の視聴方法は変化していくというのがオンラインストリーマーから見えてくるトレンドで、このレポートはコンテンツ系のサービスデザインを考える際にははずせないトライブになります。

今回はこのレポートの中でも重要な「視聴スタイルに合わせたコンテンツのデザイン」という機会領域をご紹介します。当時は新しく、現在ではすでに定着しているのが以下の4つの視聴スタイルです。

真剣視聴は、リビングや自分の部屋などの集中できる空間で、何時間も視聴し続ける方法で、食事のような集中力をそがれる、または離席せざるを得ない行動をスムーズに行いたいと考えています。

スキマ視聴は、移動時間や待ち時間などの隙間時間に視聴するスタイルで、視聴シーンは屋内、屋外問わず幅広く求められます。

ながら視聴は、文字通り何かをしながらの視聴です。リラックスするために行われることも多く、その場合主にお風呂場などで視聴するスタイルです。

また、ながら視聴のもうひとつのスタイルがBGMとしての視聴で、家事や作業、運動中などに画面は見ずに、音声のみを聞くスタイルもあります。

これらの視聴スタイルに合わせてコンテンツをデザインしていくヒントをご紹介します。

たとえば、現在はまだビンジウォッチのために作られたというコンテンツはありませんが、このような視聴スタイル自体は人々の生活にはすでに浸透しているため、真剣に見せたいものを作る際は、集中的に見るビンジウォッチを活用し、学び系コンテンツを半日くらい見続けるブートキャンプ的な方法が可能になっていくでしょう。

また、ながら視聴では何か作業している最中に視聴するため、耳だけで楽しめるコンテンツが求められています。ここでのポイントは動画再生を耳だけで楽しんでいるケースがあるということです。それであれば音楽プレイヤーで再生すればよいのではないかとも思いますが、視覚部分、動画コンテンツ部分にもなんらかのニーズが存在すると思われます。トライブ自身もそれがなんなのか、まだ言語化できていないので、ここはプランニングのしがいがある面白いポイントだと思います。

スキマ視聴は、移動中などの視聴が多いため、スマホ、タブレットなどコネクティド視聴が基本です。現在は隙間時間に見られるように工夫されているコンテンツもありませんが、たとえば学び系・ニュース系のコンテンツなどは今後すごく需要があるといえるでしょう。

記事ではこれ以上はご紹介できませんが、ほかにもトライブレポートにはおもしろい機会領域が数多く掲載されているため、お問い合わせの際は、まずは気になるトライブレポート名と「〇〇ビジネスをやっています」ということをお伝えしていただければ、我々がトライブレポートをもとにビジネスアイデアをいくつかご提案し、コンサルティングさせていただきます。

あとは皆さんの会社がすでに持っているリソースと掛け合わせて、新規事業の場合はビジネスモデルを変える、または新商品・新サービスを生み出すなど、それぞれの課題に対応いたします。

たとえば、新商品を作りたいという会社の場合、SEEDATAが提携している会社とこのトライブが世の中に何万人いるかを調査し、その人たちにテストマーケティングしてみて伸ばしていくことも可能です。また、サービス開発の場合もプロトタイプを作ることができますし、ビジネスモデルの場合でも、ビジネスモデルに関する検証された知識を手に入れるPoB(Proof of Business)のプロセスに入ることも可能です。

SEEDATAへのお問合せはこちらから(コンタクトフォームに移動します)。

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あとは皆さんの会社がすでに持っているリソースと掛け合わせて、新規事業の場合はビジネスモデルを変える、または新商品・新サービスを生み出すなど、それぞれの課題に対応いたします。

たとえば、新商品を作りたいという会社の場合、SEEDATAが提携している会社とこのトライブが世の中に何万人いるかを調査し、その人たちにテストマーケティングしてみて伸ばしていくことも可能です。また、サービス開発の場合もプロトタイプを作ることができますし、ビジネスモデルの場合でも、ビジネスモデルに関する検証された知識を手に入れるPoB(Proof of Business)のプロセスに入ることも可能です。

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宮井 弘之
Written by
宮井 弘之(Miyai Hiroyuki)
SEEDATA 代表