【トライブレポート紹介20】女性向け新規事業アイデアのヒント(ママ起業家)

はじめに~トライブレポートとは

SEEDATAは今後増えていくであろう考え方や行動を示している先進的な消費者グループ=「トライブ」を独自のリサーチによって発見、定義し、調査した結果をレポートにまとめています。

トライブ・リサーチから得られた知見を通じて、推進される企業のイノベーション活動を「トライブ・ドリブン・イノベーション」または「トライブ・マーケティング」と総称し、コンサルティング、支援を行っています。

トライブレポートの詳細と読み方については、こちらの記事をご一読いただければ幸いです。

トライブレポートの読み方

ママ起業は「子育てと社会進出を両立する手段」

社会における女性の活用が国家的な目標となっている昨今、産休育休を経て職場復帰、または出産を機に退職しアルバイトやパート業務などの選択肢があります。近年、専業主婦以外の社会への関わり方を模索する手段のひとつとして「ママ起業家」の数が増加しています。ママ起業家とは、文字通り、母親となってから新たに事業を起こし、起業家となった人を指します。

特徴的なのはその事業内容で、出産、育児の経験を活かした母親や子供向けのサービスや、母親業に関する教育やコンサルティングなどが数多く存在します。

子どもを持つ女性にとって、ママ業と仕事の両立は永遠の課題といえるでしょう。それを解決するひとつの手段として起業することが、生活時間の自由度を高め、かつ社会進出もでき、家事もこなせる最適解であるという価値観を持つ人たちが、SEEDATAの定義するママ起業家です。

彼女たちの考えや、彼女たちを支援する枠組みが広がれば、彼女たちのような人がもっと増やせるのではないかという問題意識のもと、ママ起業家に着目してリサーチを行いました。

最近ではフリーランスの在宅ワーカーというママたちも増え始めましたが、それよりさらに自由に、さらに力を発揮したいという人たちが自ら会社をおこし、ママ起業家となっているのです。

レポートにはイギリス、カナダ、オーストラリアなど海外のママ起業の事例も掲載していますが、諸外国ではママとアントレプレナー(起業家)をあわせた「マムプレナー」という言葉も一般化しています。

トライブとしてのママ起業家の定義は、以下の農林水産省経営局女性・就農課の『わが農村における女性起業の概要』(2003)に順じ、

1:女性が主たる経営を担っている

2:女性の収入につながる経済活動である

こととし、さらに経営に関する内容・規模については、

1:ママによる

2:家庭内でのママ業務と両立できる規模

と定義します。

ママ起業の市場は、女性雇用促進、経済活性化の可能性があるということは以下の各種調査からも明らかです。

女性起業家の家族構成について、小学生以下の子供ありは23%、中学生から大学院生までの子どもありは22%とありますが、調査は2013年のデータのため、2018年現在はさらに増加していることが想像されます。

また、「女性起業家のうち、約半数がキャリアの中断を経験している」というデータもあり、その対抗策こそが起業であり、彼女たちにとって起業が「子育てと社会進出を両立する手段」として捉えられていると我々は考えました。

本レポートで、ママ起業家の特徴を捉えるために行った調査のセグメントは以下の3種類です。

Topママ起業家・・起業し、国なども対象に事業展開しているママ起業家。

Forママ起業家・・ママのための事業展開をしているママ起業家。

女性社会復帰コンサルタント・・ママの起業家ではありませんが、ママの社会復帰を助ける起業家という視点から分析に追加しています。

調査の一部をご紹介すると、ママ企業のサポートを行うTopママ起業家の近藤さんは、「今までの働き方には、社会性か利益か、ボランティアか儲けかというどちらかしかなかったが、この重なるところに女性の働き方というのがあり、自分と自分の身の回りの人がハッピーになれる、“半径3メートルの幸せ”と呼んでいる」と話してくれました。

また、forママ起業家で、東京子ども☆レストランという8000人の会員を持つ情報サイトを運営する今西さんは、夫の存在について、「自分の子供を育てる、同士、戦友のような存在。ロマンティックは一切ないけれど、ケンカをしても子どもの話では盛り上がれる」とのことでした。

同じくforママ起業家の中野さんは、布おむつの制作販売を手掛けるアンジェーナジャパンを立ち上げ、月の1/3は出張という夫に代わり3人の子供をほぼワンオペで育てています。

保育園の近くにシェアワーキングオフィスを借りて時間をコントロールしているとのことですが、起業について「母親になったらこれしか働く方法はない。家で自分の時間に合わせて働ける起業のほうが勤めるより楽」と言い切っています。

調査の結果、ママ起業家には、ママ起業家同士で助けあったり、ママ同士お互いにサービスを提供し合うというエコシステムが存在し、そのママコミュニティの中での起業が多いことが分かりました。

基本的にママ起業家たちは、ママ同士のコミュニティの中で自分が子どもを育てながら、社会進出をする方法はこれしかないと思っているという共通点があり、さまざまな方にインタビューした結果、以下の7つの方向性が見えてきました。

メガ型

リスクを恐れず起業し、起業家としてスケールが大きく、結果とて大きな収益を上げるママ起業家

スティール型

尊敬するママ起業家のスキルを吸収し、組み合わせ、他の誰でもない独自のスタイルを築き上げるママ起業家

「ながら」型

子どもとの時間を大切にするために起業し、育児・家事をしながら仕事をするママ起業家

チャイルドサポーター型

子どもの存在を仕事のモチベーションとし、パートナーが夫から子どもへシフトしているママ起業家

ポイント稼ぎ型

自分のための消費も仕事の一種ととらえ、ママ友コミュニティでの「ポイント稼ぎ」の消費を好むママ起業家

ビジュアル型

「起業」をステータスとして捉えている部分が大きく、実際にやってみて想像とのギャップに幻滅するママ起業

情報不足型

「起業」を一括りに考え、ママ特有の起業の在り方を知らずに起業に失敗してしまうママ起業家

ママ起業家たちは、基本的に家事育児と社会進出の両立が目的のため、そこまでスケールするビジネスをやろうという考え方をしていないことが特徴です。このことを踏まえ、一般的な起業とは違う支援の仕方をしていく必要があるといえるでしょう。

また一言でママ起業家といっても本記事で見てきたようにいくつかの類型化ができます。新規事業を立ち上げる際のMVPはどんなに小さく見積もっても類型化の数以上あるわけですから、ママ起業家向けサービスがこのレポートからでも数十の単位で設計できると考えられます。

女性向けの新規事業や、ママで起業を考えているという方は、SEEDATAならびにSD/Vでサポートもしていますので、ぜひお問合せください。

記事ではこれ以上はご紹介できませんが、ほかにもトライブレポートにはおもしろい機会領域が数多く掲載されているため、お問い合わせの際は、まずは気になるトライブレポート名と「〇〇ビジネスをやっています」ということをお伝えしていただければ、我々がトライブレポートをもとにビジネスアイデアをいくつかご提案し、コンサルティングさせていただきます。

あとは皆さんの会社がすでに持っているリソースと掛け合わせて、新規事業の場合はビジネスモデルを変える、または新商品を・新サービスを生み出すなど、それぞれの課題に対応いたします。

たとえば、新商品を作りたいという会社の場合、SEEDATAが提携している会社とこのトライブが世の中に何万人いるかを調査し、その人たちにテストマーケティングしてみて伸ばしていくことも可能です。また、サービス開発の場合もプロトタイプを作ることができますし、ビジネスモデルの場合でも、ビジネスモデルに関する検証された知識を手に入れるPoB(Proof of Business)のプロセスに入ることも可能です。

SEEDATAへのお問合せはこちらから(コンタクトフォームに移動します)。

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たとえば、新商品を作りたいという会社の場合、SEEDATAが提携している会社とこのトライブが世の中に何万人いるかを調査し、その人たちにテストマーケティングしてみて伸ばしていくことも可能です。また、サービス開発の場合もプロトタイプを作ることができますし、ビジネスモデルの場合でも、ビジネスモデルに関する検証された知識を手に入れるPoB(Proof of Business)のプロセスに入ることも可能です。

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宮井 弘之
Written by
宮井 弘之(Miyai Hiroyuki)
SEEDATA 代表