D2Cの次にくる、DNVBの支援をおこないます

DNVB支援

最近、さまざまな会社が「D2C支援ができます」と謳い始めていますが、SEEDATAでは昨年からD2C、ならびにDNVB(Digitally Native Vertical Brand)支援に取り組み、当ブログでさまざまな記事を発信してきました。

DNVB
「DNVB」の記事一覧です。

そこで、これからD2C、DNVBに取り組みたいとお考えのみなさんに、SEEDATAのD2CやDNVBの他社との違いをあらためて解説いたします。

D2CとDNVBの違い

まず、歴史的にECが本格的に始まった90年代以降、どこの会社でも「楽天を始めよう」「Amazonを始めよう」「越境ECを始めよう」と取り組んできました。

それが、ここ最近は「D2Cを始めよう」に変わってきています。

おそらく、今この記事をご覧になっている読者のみなさんの中にも、このような経緯で検索からたどりついた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

ECとD2Cの概念的な違いについてこれまでも解説していますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ECとD2CとDNVBの違いとは?
前回はDNVB(Digitally Native Vertical Brand)の簡単な紹介と、DNVBが求められている時代背景について解説しました。 最近私がDNVBについてクライアントなどに話すと、反射的に「それって昔からある通販...

D2Cを始めるにあたり、何からスタートすればよいか分からないため、「D2Cが得意な会社と組もう」とお考えのみなさんに、D2C支援の会社を選ぶ判断基準としてぜひ活用していただきたいのが「御社がおこなうのはD2Cですか?DNVBですか?」という質問です。

この質問に即答できない場合、おそらく以下のような支援になります。

これらの会社に多いのは、ネット広告の運用、アパレルなどのブツ撮り、メルマガ配信、動画配信などに長けていて、業務委託主(クライアント)がやりたいことを代わりに運用するパターンです。

ある程度やりたいことが明確にあり、自分たちの人手が足りない場合や、予算投入し広告価値を最大化して、商品がひとつでも多く売れればいいとお考えの場合は、運用系のD2C支援の会社に依頼することをオススメします。こういった会社はD2Cを単品通販と限りなく近いイメージで捉えていると思います。それはそれで一つの分野ですので、自分たちのやりたいこととマッチしていれば問題ありません。

 

一方、SEEDATAの支援するDNVBは、これらのもっと前段階の「哲学をしっかり作る」ことからスタートすることを提唱し続けています。

DNVB流 哲学の作り方
DNVBは哲学を持たなけれはならないという話はこれまで何度もでてきましたが、ブランドを作っている方からすると「既に我々のブランドは哲学がある」と思う方も多いのではないでしょう。しかし、DNVBにおける哲学と従来のブランディングで言われてきた...

デジタル上であってもブランディングをしっかりとおこない、長期的な競争優位を築くためにブランド哲学を磨きたい場合、「ブランド哲学支援のノウハウはありますか?」と聞いてみてください。運用系の会社であれば曖昧な答えが返ってくるか、そのような哲学を主張する会社はコンバージョンを生み出す能力がないからそういうことを言っているという回答が戻ってくると思います。

広告1円あたりの効果がなるべく大きくなればそれでいいと考える場合、売れるための表現やアプローチに特化し、哲学よりもまずはどんどん運用することを勧めてくるでしょう。もしくはコンバージョンこそ哲学という主張になると思います。

しかし実はこれが大きな落とし穴です。

何故なら、この方法は結果的にこれまでのECに近づいてしまうからです。

SEEDATAが提案しているDNVBはこの考え方とは真逆で、たとえ目の前に商品がなくてもサスティナブルに顧客とつながっていけるもの=ブランド哲学であり、顧客はブランド哲学に共感すれば、商品が化粧品でもマットレスでも購入してくれるという考え方です。単品通販に代表される手法とは前提が異なります。

サイモン・シネック(Simon Sinek)氏が2009年に『TED Talks』でプレゼンしたゴールデンサークル理論を思い出してください。

ゴールデンサークルでは、

Why:何故自分たちがこれをやるのか

How:どのようにするのか

What:何を届けるのか

の順に伝えることで人は心を動かされ、共感を呼ぶとされ、優れたリーダーはそれを実践しているといわれています。

ほとんどの運用系の会社は、HowとWhatの部分のみをおこない、肝心なWhyの部分が抜けています。SEEDATAは「HowとWhatの部分だけでいい」という企業を支援する気はありません。

われわれはもっと中長期的なことを考えて哲学を作りたいと考えています。

 

まず会社として何故この事業をすべきなのか(Why)をきちんと考え、そのWhyにビッグファンがつき、彼らに最初に提供するのに最適なHowとWhatを作る、それにより永続的にさまざまな商いを展開していくことが可能となるのです。

ここで、超重要なのが、このWhyはトラディショナルな「ブランドビジョン」や「企業理念」とは異なるということです。これまでのブランディングとの違いがわからないという方は、ぜひSEEDATAにお問い合わせください。

これは単にコミュニティを作ることや、単にD2Cをおこなうこととは大きく異なり、Why=哲学からスタートするということがSEEDATAがもっとも大切にしている点です。

 

ここまで読んで、それでも「D2Cに哲学は必要ない」と思った方は、SEEDATAに仕事を依頼する必要はないでしょう。

 

ただし、大手企業でD2Cをおこなう場合は確実に哲学が必要です。

これまで店舗で売られてきた商品は、ブランドビジョン、製品、デザインのすべてをしっかりと作られていたからこそ、大手企業のブランドとして売ることができていました。

これがD2Cになった途端、「1円でも売れればいい」という考え方になってしまっては、高い品質と価値を保ってきた意味がありません。

SEEDATAではすでにいくつかの大手企業のDNVBを支援させていただいています。大手企業の方はぜひ、Why=哲学から作るDNVBをSEEDATAとおこなってください。

 

とくに、人材の移動や入れ替えがある大手企業では、まずブランドのWhyを浸透させたうえで、第1弾、第2弾と打ち出していく必要があります。そのうえで、HowやWhatには既存商品が入ってきてもかまいません。

まずWhyからしっかり考え、哲学に共感してくれるビックファンとともに、D2Cの未来系であるDNVB開発をおこないましょう。

現在、日本国内の広告系、デザイン系、イノベーション系のコンサルティング企業でも、はっきりと哲学を作るべきと名言している会社はありません。そのため、ブランド哲学を作ることに関してはSEEDATAがもっとも得意であるという自負があります。

 

SEEDATAの哲学作りのもととなっているのは義憤発想です。

起業・新規事業アイデアの出し方フレームワーク
SEEDATAではこれまでも新規事業の進め方やアイデアの出し方について詳しく解説してきましたが、今後新商品、新サービスを開発していったり、イノベーションを起こしていくには、「ニーズを発見さえすればいい」という考え方からいかに脱却できるか(ア...

他の記事やホワイトペーパーをご覧いただければ分かりますが、SEEDATAではアナリストがDNVBの研究を盛んに行っています。

 

このように、D2C支援を外部に依頼する場合はまず、

①自社ブランドに哲学が必要かどうかを考える

 

哲学が必要な場合、

②ブランド哲学を作るノウハウがあるかどうかを聞く

 

という診断ステップを活用してください。

また、この際にもうひとつ聞いていただきたいのが

 

➂ブランドビジョンと哲学の違いは何ですか

という質問です。

 

大手企業ではひとつひとつのブランドにブランドビジョンを持っています。DNVBではあえてブランドビジョンではなく哲学と呼んでいますが、この答えはぜひSEEDATAにお問い合わせください。

 

昔からブランドを作っている人は「哲学とブランドビジョンは同じ」だと思っていますが、DNVBの哲学は、トラディショナルなブランディングにおけるブランドビジョンの設計とは根本的に異なる点があるため、それを理解しているプレイヤーと一緒にWhyを作ることをオススメします。

哲学とブランドビジョンの違いを明確に理解していることは、デジタル時代、もしくはサービスドミナントな時代におけるブランディングの在り方を理解しているかどうかを判定する指針となるでしょう。

 

このように、「SEEDATAのD2C支援=DNVB支援であり、Whyの設計から始まる」という点が、ワークデザインにおけるいちばん重要な点です。

 

繰り返しになりますが、

・DNVBと単なるD2C支援との違いは哲学が必要かどうかであり、

・哲学が必要な場合に、昔ながらのブランドコンサルタントとSEEDATAの違いは、哲学とブランドビジョンの違いが分かっていること

です。

 

設計段階ではまずこの2点を注意して、各社の比較をしてください。

 

DNVBに必要な2つの能力

 

哲学が決まったら、実際に商品が必要です。

その際には、大きく2つのコンピタンス(能力)が必要になります。

 

①商品コンセプト開発能力

ビジネスモデル開発をともなわない(コンビニやスーパーに置くことが決まっている)中でどんなコンセプトにするのかを考える力です。

商品開発と事業開発の違いについては詳しくはこちらの記事をご覧ください。

失敗しない新規事業部の立ち上げ方②新規事業と新商品・新サービス開発の違い【前編】
SEEDATAではこれまでも、新規事業を進めている企業からご相談を受けて参りましたが、近年さらに、新規事業、新価値を創造したいという企業が増え、その際の新規事業部の進め方や制度の設計方法について質問される機会が増えてきました。 当連載...

 

DNVBは哲学が重要という話と矛盾するようですが、どんなにサービスや売り方などHowの部分がよくても、結局商品がよくなければユーザーに使い続けてもらうことはできません。

とくに大企業の場合は自社工場でverticalに統合できるため、商品設計も丁寧におこなう必要があります。

商品コンセプト開発支援は、トラディショナルなECやネット系の会社は支援の経験がないため苦手としている部分です。

 

②サービスチャネル開発能力

以前の記事で、DNVBは情報チャネルとECチャネルに加え、サービスのチャネルが必要であると解説しました。

ECとD2CとDNVBの違いとは?
前回はDNVB(Digitally Native Vertical Brand)の簡単な紹介と、DNVBが求められている時代背景について解説しました。 最近私がDNVBについてクライアントなどに話すと、反射的に「それって昔からある通販...

 

サービスチャネル開発は、①とは逆にデザイン系やネットコンサルが得意とし、ものづくり系の会社は苦手な部分です。

 

つまり、DNVBを成功させるには、①と②2つのコンピタンスを実行の段階で高度に融合させる必要がありますが、SEEDATAは実装の初期段階に必要な総合的なコンピタンスを持っています。これが総合広告代理店のD2C支援部門やデジタル系コンサルとの決定的な違いです。

 

さらに、実際に完全にゼロからではありませんが、新たなビジネスモデルの創造の要素も入ってくるため、事業開発の知見も必要になってきます。

この点も何度もブログに解説してきましたが、0→1の実行支援はSEEDATAがもっとも得意とする部分です。

この能力の三位一体がDNVBには必要で、これが新時代の商品コンセプト開発であり、新時代のサービス開発でもあり、新時代の事業開発でもあるのです。

 

SEEDATAがこれほどまでに「DNVBに取り組むべき」と主張している理由は、DNVBは商品コンセプト開発としても、サービス開発としても、事業開発としても重要であり、とくに製造業にとってもっとも重要な3つの能力を全て投入してようやく作れるものだからです。

だからこそ、大手企業のすべての新規事業予算をDNVBにつぎ込んでほしいと考えています。DNVB = イノベーション なのです。

 

そのためには、トラディショナルなブランドコンサルタントやトラディショナルな運用の代行プレイヤーではできな、いWhyの哲学を設計する能力と、実施の段階では商品コンセプト開発、サービス開発、事業開発という三位一体のコンピタンスが必要です。

これらを高度に実現できる素養を持ったSEEDATAに、ぜひ設計段階からご依頼ください。

もちろん、勝ち筋が見え、プロトが見つかり、さらに大きくしていく段階になれば運用系の会社や自社で運用していくこともできますが、設計段階ではしっかりとした知見を持つ会社とタッグを組む必要があります。当記事がこの選定でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。

 

まとめると、D2C支援市場の実態は、
①ダイレクトマーケティング出身者がこぞって、D2Cと言っている。しかしCVRの視点しかないため、ブランディングの視点が抜けている
②D2Cブランド支援者と言っている人も、実際はブランドを開発しているわけではなく、実態はECのシステム提供に留まっている
③制作会社も現状はクリエイティブ制作のみで、ブランドの根幹、特にプロダクトやサービスまで介入できているところほとんどない

一方、SEEDATAのDNVB支援の強みは、

①トライブデータを用いた義憤発想によって、上流部分であるブランド哲学の開発から携われる
②プロダクト開発やサービス開発の経験があるため、プロダクトまで介入できる。プロダクトまで介入しなければ、哲学から一貫したブランディング&顧客体験は作れない
③システムだけを提供している会社とは異なり、国内外のDNVBを徹底的に研究し、知見を溜めているため、ブランド価値を落とさないためのDNVB流ブランドマネジメントDONT’Sに加え、LTV向上に向けたブランドのビルドアップDO’Sまで実施。
過度なPRによって、ブランド価値を下げずに、むしろ上げるやり方でオーガニックにも顧客獲得を狙うようなDNVB戦略づくりができる。その戦略を実行に落とすため、DNVB流のブランドマニュアルを作り、社内意識も統一しながら、ブランド価値向上に寄与できる。

このように、SEEDATAがいかにDNVB支援と相性がよいかがお分かりいただけたのではないでしょうか。

↓ブランディングの観点からD2CやDNVBを解説↓

デジタル時代のブランディングとしてのD2C・DNVB
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↓SEEDATAがこれまで取り組んできたDNVBについてまとめたホワイトペーパーはこちら↓

DNVB開発大解説(ラブラドールレトリバー)
これまで多くの大手企業の新規事業や新商品・新サービス開発に携わってきた弊社のノウハウが公開されているブログの内容をテーマごとに1冊のE―BOOKにまとめました。 下記より、メールフォームに御社名、ご担当者名、メールアドレス、ご希望の資...
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